• テキストサイズ

イケメン戦国『時をかけあう恋』

第1章 時をかけあう恋~ファーストコンタクト~


「ありがとうございましたーー!」



大学からの帰り道、支払いなどのためにコンビニへ寄り、会計を済ませて、コンビニの自動ドアをくぐると……



ザァーーーーーーーーーーーー



バケツをひっくり返したような雨が降っていた。


「(あれ……?今日って降水確率0%じゃ?)」


まぁ、通り雨だろう。と思いながら鞄を開け、万が一のために入れておいた折り畳み傘を取り出し、傘を拡げて、家へ帰るためにコンビニから離れる。


コンビニから5分ぐらい歩いたところで、曲がり道を曲がると………


「……ん?」



少し離れた前方に見えるは『本能寺跡地』

その石碑の前に、このどしゃ降りのなか、傘もささずに石碑の前に立ち尽くしている着物を着た男性の姿が。


ここは観光地、京都。
着物を着て仕事をしている人もいるし、観光客が記念にと着物を着て歩いていることもあるため、着物を着ている人がいるのは珍しいことではない。

ただ………


この雨のなか、傘もささずに立ち尽くしているのは……大変珍しいことである。



「(……あのままじゃ、風邪ひく…)」


要らぬお世話かもしれないが、このまま雨にうたれ続けば、絶対に風邪をひく。

早歩きで、着物を着た男性に近付き、その男性がこれ以上濡れないようにと、自身の折り畳み傘を傾ける。



「…………………」


急に雨にうたれなくなったからか、その着物の男性が、ゆっくりとこちらへ顔を向ける。


「……あの……大丈夫ですか……?」


/ 104ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp