第8章 たすけてください
思い出すのは、最後の坂を下りるような感覚。
あれが、急に欲しくなる。
「…っ!!!」
恥ずかしくて熱い。
羞恥心がまたきて、今の状況に警報を鳴らす。
「せ、せん、せ……っ!!
おねがい、ぬいて、ぬいてぇ…!!」
「うるさい、聞け」
「んんっ!!」
またきゅっと芽を摘ままれる。
「次の問題、正解したら最後までシてやる」
「…っ!」
さいご?最後って、あの、ぞくぞくするの?
「んぅ、ほしい…」
ナカを更に深く進められながら、必死にさっきの説明を思い出す。
ここの数を当てはめて……と言われた通り、手順通りに途中式を書く。
その間も遠慮なしに突き進む指に、時折変な声が出てしまう。
「はぁあっ…っ!!」
こりこりと私の好きなところを触られて、頭がじんじんと痺れていく。
「ん、あっ、あっ…」
ノートにぽたぽたとだらしなく垂れた涎がついてしまう。
それでも、指に力を入れて、なんとか答えを導きだす。
「あ、あぅ、せんせ、さん、こたえっ…!
さ、さん、れすぅ…」
「良く出来ました」
掠れたその声が、耳元で囁く。
「ひぅうっ!!あっ、はやく、はやくぅ!」
着ていたずぶ濡れの服を乱雑に剥がされ、シンプルな何もないベッドに投げられる。