第49章 【死柄木編】濁流の片隅

体内をぐちゅぐちゅと占領される。
怖かったはずなのに、研ぎ澄まされた感覚は全ての刺激を拾う。
「ひぁぁ…っ！！くっ、んんっ！！」
何回も何百回も打ち付けられ、ずっとさそれに合わせて声が止まらない。
渇いて痛かったはずなのに、私の蜜が勝手に溢れて、今はもうただ快感に流される。
「だ、だめ！！きちゃぅ、きちゃうのぉ…っ！！」
「勝手にイってろ」
「んぁあああ！！！はぁ…！！んふ、ん、んん…！！
や、やめて、とまって…っ！いやっ、いやぁっ！！」
「うるさい」
果てた直後すら容赦はなく、次から次へと送られる新たな波に、全身に力が入っては抜けるを繰り返し、ビクビクとおさまらないくらいの痙攣をしてしまう。
「も、むり…っ、い、いくっ…いく！」
呼吸も整わないのに、また送り出され、愛情すらないその行為に流されていく。
それなのに、本能のせいか薬のせいか、また次のものを期待している。
個性を引き摺り出そうとするために使っていた物なのか、私のあらゆる感覚が鋭くなっているようだった。
ただそれを理解したのは、かなり後になってから。

「ふぁ、ん…っ、ひぅ……」
びくっと跳ねた腰から、水が溢れていく。
「見ず知らずの男に抱かれて、そんなに反応するのか？」
「は、ぁ…ごめ、なさ…っ」
呆れられたような声と共に、また深く、抉られた。
「あっ…！！！あぁ…っ！！！」
「生理的欲求はちゃんとあるって、厄介な兵器だな」
「…っ」
奥の入り口がこじ開けられる。
痛みとむず痒さ。
硬いソレが押し広げて、まだ迎え入れたことのない何かがくる。
「…いや、おねがい…！！」
ナカで膨らむ。
「…っ！」
どくどくと、お腹の奥に熱が注がれていく。
好きな人のすら受け止めたことないのに。
「だめぇぇぇ…！！！！」