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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第42章 【番外編】ポーカーフェイス


ドアを閉められ、鍵が掛かった。
「俺以外に教えて貰うのはどうだ?」
「…えっと、楽しかったけど…、わからないままです…。
先生、どうしたんですか?」
いつもより乱暴にベッドに落とされ、全体重がしなやかにかけられる。
「せん…」
「部屋に来れば誰もいない。
賑やかに他の奴らとヨロシクやってる」
「…っ!」
「情けない」
「ごめんなさい…」
「や、俺が、勝手に」

先生は歯切れ悪くそう言うと、途中で止めて私の首に顔を埋める。
のびた髭がやっぱり擽ったい。
そのあとに続こうとした言葉が、なんとなくわかる。
嬉しくもあり、恥ずかしくもあり…。
先生の気持ちは、言葉にしなくても私に届くようになった。
もしくは、わかりやすくなったのかもしれない。

なんとなくわかった気がする。
先生の雰囲気。
それは、こっそりヒミツな関係の私達には、少し困った出来事かもしれない、
ただ今は、噛み締めよう。
明日からまた、きっと、ポーカーフェイスの先生にもどる。

柔らかく髪を撫でられながら、その日の珍しい先生の独占欲を、たっぷり独り占めした。
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