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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第42章 【番外編】ポーカーフェイス


「で、テスト勉強はどうだ?」
「…………」
「目ぇ反らすな」
「…今年は、ご褒美ありますか…!?」
「…毎日のアレでも足りてないのか?」
先生は顎に手を当てて、さも当たり前のようにそう答えた。
「……な!?」
「いいぞ、もっと動けなくなるような、そんなヤツが望みならシてやらなくもない」
「ち!違います!!!」
去年は一緒にこっそり映画に付き合ってくれた。
今年は、そういうのはないのかと聞きたかったのに。
「と、ときめきが欲しいのです……」
「……」
先生はこれまた意外そうにしている。
「毎日あげていたつもりでいたが、なるほど、足りないのか」
「…もう!」
「嘘だ。考えてある」
「…先生…!」
「で?テスト勉強はどうだ?」
振り出しに戻るかのように先生は同じ質問をした。
「えっと……」
つっかえてるところと、すっかり忘れたところを付箋でチェックしている。
言われてから続けていることだ。
そこから参考書などを見直して、一緒に問題を解いてくれる。
「は物覚えはいいが、ややこしくされるのに弱い」
「……ふむ…。
先生、もっと具体的には……」
「贔屓になるだろう?」
「…ですよね」
先生は不敵に笑うと、私の頭を撫でる。
優しい仕草に、どきっとしてしまった。
時々、先生は凄く色っぽいと思う。
そういうことする時とか。
なんでかわからないけど、好きなので黙って受け止める。
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