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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第39章 【飯田編】彼女だけの


夕方、食事を買いに行こうと何人かでコンビニに行った。
噂の不審者が出たらしく、何ヵ所かの事務所のヒーローが出動していた。
横で緑谷がブツブツとどのヒーローが駆けつけたか分析しているのを聞く。
あの瞬時であそこまで見れるのかと感心していると見知った黒い影。

「イレイザー………」

名前すら途中になってしまうくらい、夢中でその艶やかな戦闘に目を奪われる。
どちらかというと地味だと言われているが、
その性格のせいからか冷淡な人だと勝手に思っていたが、
その容姿から小汚ないなんていう言葉も聞いたが、
今、誰よりも格好よく写る。

「せ、せんせ!きてる!」
「わかってる!」
微かに肩に抱かれた少女との会話が聞こえる。
バネのような手足を持つその男の隙を突き、ぐっと睨みながらしっかりと人体の弱点に狙いを定め、そこに強かな蹴りを食い込ませる。
血と体液が空を舞う。
気を失った敵をそのまま拘束し、地面に叩き落とし、音一つ立てずに着地した。

そう、誰よりも格好よく見えた。
それは、その人が、彼女にとってのたった一人のヒーローに見えたからだ。

ゾクッと、感動と興奮で鳥肌が立つのと同時に、疑問が生まれる。
何故自分は、そのように思ったのか。
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