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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第35章 【番外編】恋人ごっこ3


お店を出たところで、背の少し高い女性に話し掛けられ、嫌そうな顔をしながら先生は立ち止まる。
仲良さそうに話していて、知り合いのようだった。
「それで、いつ結婚する?」
先生はムッと睨み付けながら、その女性に別れを切り出した。
「今は取り込み中だ」
今近寄ったら不味い気がして、お店の扉に身体を隠す。
「……」
漸く二人が別れたところで、おずおずと先生の横に並び、その女の人の影を見送る。
「悪い、昔馴染みだ」
「…いえ、大丈夫です…」
凄く仲良さそうだったから、逆に別れさせて申し訳ないと思い、
「先生の方こそ、いいんですか?」
「…?別に」

「…先生、やっぱり、私もういいです」
「は?」
「ここからなら、一人で帰れますから…」
「だから、なんでそうなる」
もやもやしたまま、やっと切り出した言葉に、先生は不機嫌そうに答えた。
「さっきの奴を気にしてんのか?
はっきり言うがなんの関係もない。
結婚するっつーのも挨拶みたいなもんだ」
「……本当に?」
「ああ」
「……」
「なんだ」
「無理、させてませんか?」
「そんなの最初からだろ」
「……」
(そんな言い方、ないじゃん……)
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