第11章 しっぽりしたら
「そういやよ…」
「なに?」
「俺、毎回最後は抱き潰してると思うんだが身体大丈夫か?」
セックスが一段落して2人で湯船に浸かっていたら紅郎くんからとんでもない質問をされてしまった。
「えっと…一晩寝たら回復してるから大丈夫だよ?」
休みの前夜に気合い入っちゃうと一晩越えても起き上がるのに時間がかかることはあるけど…
「そうか? 毎回気をつけようとは思ってるんだけどよ…」
「んー…」
付き合って身体の関係になってから、たしかに最初はそれこそ壊れ物を扱うように丁寧に様子見ながらしてくれていた。でも、たしか私がそれに焦れったく思うようになって、誘惑と言えるかはわからないけどおねだりとかしていくうちに今みたいになったと思う。
自分で選んだことだし、なにより紅郎くんと気持ちよくなりたいからしていることだから…
「そんなに気にしなくていいんだよ? 私は、紅郎くんの奥さんだし、紅郎くんに気持ちよくなってほしいから」
「あやも気持ちよくならねぇと意味ねぇだろ」
「人をあれだけ抱いといて気持ちよくなさそうに見えてたの?」
「……」
振り向いて言えば、紅郎くんは呆気に取られた表情をしていた。
あれだけ抱かれて、もう紅郎くんなしではありえない身体にされてしまったというのに何を思ってたのかと思えば…
「紅郎くんに抱かれるといつも熱くなっちゃうのに…」
「…悪ぃ、そんな顔させるつもりなかった」
強く抱きしめられて、お腹に紅郎くんの大きくなったあそこが当たった。まだ、興奮してくれてつい嬉しくなってしまう。
「……っん、はぁ」
「っ、あやっ」
「こんなの、紅郎くんにしか、したことないから…っはぁ、あ…」
まだ余韻でほぐれている自分の中に紅郎くんのを押し込むと大きくて熱いのが奥に当たって悶えてしまう。
「はぅ、あ…あぁっ」
「あやっ、これは反則だろっ」
「はぁんっ、あぁっ、おくそんにゃっ、はぁんっ」
「すきだろっ」
「ふぁっ、はぁぁっ」
結局そのままやって、お風呂から出てからは2人ともぐっすり寝れたのは言うまでもない。