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僕のヒーローアカデミア

第9章 HERO!!


古いお屋敷の 大広間
柳 義成ことユキの育て親であるお爺
とオールマイトがお茶を飲みながら
談話している最中だった。
最初はたわいも無い話をしていた
孫娘の活躍だ オールマイト結婚はしないのか
お爺お得意 昔 俺は凄かったんだ

そんな話を笑顔で
聞いてくれるオールマイトに
お爺は嬉しかったのだろう。
顔をパァとさせ楽しそうに話をする
一通り自分の武勇伝を話し終えたお爺は
急に真剣な顔をして話し出した

お爺「お前さんは…あの時の事覚えてるか」

オールマイトは一瞬驚いた挙動をみせた

オールマイト「……もちろんです。
あの死穢事件の事は……」

お爺「あの時の事は…本当に恨めしく思う
私のしがらみが関係ない孫娘…ユキに…
怖い思いをさせてしまった……」

悔しそうに顔を歪め拳を握りしめるお爺と
なんと言葉を掛けていいか。
黙り込むオールマイト

あの事件は…忘れもしない。
死穢八斎會と関東一帯を取り仕切る柳家の間に
拗れが生じたのがきっかけだった。

互いに互いを貶め合い 僻み合い 憎みあった
そして事件は起こってしまった

まだ幼いユキは柳家の跡取り…若頭として
死穢八斎會に目をつけられ 誘拐されたのだ。
お菓子に釣られて 車に乗ってしまったのだ
スキンヘッドのお兄さんは優しい声で
お爺の名前を出してきた
ユキを迎えに行ってほしいと頼まれたと。

家にいる怖い顔と区別がつかなかったユキは
なんの疑問も持たずに車に乗った。
車の窓からみる景色がいつもの景色と違い
ユキは少し焦りと不安が出てきた
車を運転するお兄さんの横顔は
少し怯えているようにも見えた。

「お家に行くんだよ…ね?」
あぁ。そうだよ…。
さっきと変わらない優しい声だった。
急に止まった車の窓からみた景色は
やはり自分の知ってる景色ではなかった。

外から車の扉が開かれた
運転席を見たユキ
お兄さんの手は震えていた。
3人の男は寄ってたかって
幼いユキの口に布を当て
手脚を縛り拘束した。


事件が発覚して
激怒したお爺が乗り込むと騒いだ頃
警察・ヒーローも死穢八斎會の本拠地に
乗り込むという事で 手を組むことになったのだ。
そこに参戦していたヒーローとは────…

オールマイトとイレイザーヘッドだった。
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