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星のメイク【BTS】

第8章 人見知りな子と変人メイク


扉を開ける手を一瞬止め、彼女とヒョンの話を聞いた。

彼女はジョングクが思うより、仕事熱心な人だったらしい…

変わったって…いいかあ…

そうだ…俺も変わらなきゃ行けないんだ

彼女の言葉に少しだけ、心にあった罪悪感や不安が消えた気がする。

彼女は本当に何者なのだろうか…

眉間にシワを寄せ、考えるが、上手い応えが見つからない…

取り敢えず、開けなければ、もう…他のヒョンは来たのかな?

きっと…中にいるのは…ジミヒョンとジンヒョンとホビヒョンとあの人…

楽しげに話す4人の声に誘われ、彼もまた扉を開いた。

輪に入れるようにと…


すると、一斉に彼に視線が集まった。

「あー!遅いよ!ジョングク!」


「そうだぞ!兄さん待ってたんだからな!」


「まぁまぁ俺も遅かったからさ!でも、ダメだぞお!」


変わらず笑顔だった。でも、前のように7人揃っている訳じゃなくて。
そんな中、ジョングクに駆け寄る3人とは、違い
彼女は笑顔だが、少しだけ怒っているように見える。

「ジョングクさんすね!」

目をそらすジョングク

怒ってるよな…だって…この人何時間前にここにずっといたんだから…

しかし、彼女はそこから先は何も言わず彼の腕を引っ張る

「来てもらうっすよ〜…衣装着てもらわないとお!

寧ろジョングクさんが残りの4人の中で先に来てくれて助かるっす!貴方が最後の方が困ったんでね?」


「え?」


「だって…ジョングクさん、歌もダンスもメインだし…肌荒れやすいっスよね?」


彼女の言葉に、ジョングクは口を開けずには、いられなかった。

なんで…そこまで知ってるの?


「なんで?知ってるのつう顔っスねぇ〜!知ってるっスよ!バン社長にも聞いたし〜…写真も見たんのでね!」


彼女は笑顔をジョングクに向けると、彼に衣装を手渡した。


「はい!では!これ着てみてください…」


彼女はジョングクが人見知りな事も気づいているのか、彼の思いをくみ取り話をしてくれた。

しかも、怒っているはずなのに…普通に接して…

「さぁ!残りは後!3人!!その前に4人はメイクもしなきゃ!!」

本番まで、残り、50分

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