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ロリコン王子(絶倫)をドMに覚醒させようとする悪役令嬢の話

第4章 王子の初恋は必ず実る4


「私、クリスティーナ・アメリア・アイリーンと申しーー…あ、あぁあっ!」

頭を上げるさい、クリスティーナはレオンハルトの顔を見てしまった。赤くなる頬が抜け落ちて真っ青になり、突然彼女はレオンハルトを拒絶するように後ろへ下がった。頭を押さえて痛みに耐えていたが、子供の体力では耐えられなかったのか意識が途切れふらりと倒れ込みそうになる。瞬時に魔法でレオンハルトはクリスティーナを抱き込んだ。ふわりとした甘い匂い…手入れの行き届いた長くふわふわした髪。小さく人形のような白い肌、しかし人形にはないぷにぷにとした柔らかい感触、見上げた時に見たぱっちりとした大きく丸い瞳、化粧を施していないのに赤くぷっくりとした唇。暖かな、子供らしい体温に胸を強く撃たれてしまった。なにより、誰もが愛されたい、愛したいと願わずにはいられないレオンハルトを拒絶した表情がとても衝撃的で、彼にとって初めての事でゾクゾクしたのだ。

『(私は、この子が欲しい)』

レオンハルトには山のように縁談が勧められた。しかし彼は元々女性に興味を示さなかった。なにより…大人の女性や同い年の女の子、年下の女の子。どの相手をしても勃たなかったのである。そう…誰もが羨む第一王子、レオンハルトは『ED』だったのだ。なにをされても、なにをしても勃起する事はない。当然女性の扱いは誰よりも上手いが未だに童貞で、世継ぎの事を心配された。そんなどんな絶世の美女が相手でも全く反応しなかったレオンハルトのペニスが反応した。これはもう運命の相手に違いないと思わずにはいられなかった。彼女が心配だからと色々理由を付けてまた来る事を必ずアイリーン公爵と約束する、そして一度城に帰った。
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