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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味




少し低くて、落ち着いた声色・・・。

政宗殿の声だ・・・。


「・・・いえ・・・紫乃です」

『・・・』


名乗ってみたが。

・・・返事がない。

襖越しに、奴がどんな顔をしているのか想像が駆け巡っていく。

驚いただろうか。

それとも、まさか本当に覚えていないのだろうか・・・。

──ああダメだ。

私やっぱり、怖くてこの襖の中に入ることはできない。

だってどんな顔をすればいいのかっ・・・



───そのときだった。


ガタッ


「!?」


その襖は、内側から開いた。


──開けたのは、中にいた政宗殿だった。

驚きすぎて心臓が止まるかと思った。

目の前の襖が開いて、そこには袴姿の政宗殿が立っていたのだから。

政宗殿も、驚いた表情をしている。


「・・・紫乃っ・・・」


名前を呼ばれると、立っているのもやっとだった。


─ドクン─

─ドクン─


あの日の気持ちにすぐに引き戻された。

あの深い口づけをされた日。

そのときの胸の高なりが、奴を一目見ただけで蘇る。

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