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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味




「政宗殿、目を覚ましたのだな。苦戦したようだが生き残った者たちは無事に帰った!」

「・・・紫乃。・・・お前は無事なのか?」

「この通り、何ともない。豊臣秀吉はなぜか残った私に攻撃せずに去っていった。相手にするまでもないと思われたのだろうな」


はっきりとした紫乃の声。

こんなときだからこそ無理矢理に作っている笑顔。

いつもと変わらぬ意思の強い言葉。


──この瞬間の政宗には、全てが特別なものに感じられた。


「・・・文七。血が足りねえ。食い物はあるか。」

「は、はいっ!」


文七郎が立ち上がる。

紫乃はそれを止めた。


「文七郎。私が用意してこよう」

「紫乃さん・・・」


しかし、代わりに立ち上がろうとした紫乃。

彼女の腕を、政宗が掴んだ。


「・・・お前はここにいろ。紫乃」


は?と怪訝な顔を向けたのは紫乃だけ。

他の兵たちは、これは政宗が「コイツと二人にしろ」と自分たちに命令しているのだと瞬時に理解した。


「あっ、じゃ、じゃあ紫乃! 筆頭のこと頼んだぜ! 俺たちは里の警備があるからな! そ、それじゃあな!」

「あ、おい!」


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