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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味




悔しいが、竹中半兵衛の言うとおりだ。

片倉殿を助けたいのなら、私のことなど見捨てるべきだった。

・・・でも、そんなこと、政宗殿はしない。

己の爪で、全てを守ろうとするのだ。

そんなこと分かっている。

彼のそばにいて、彼のやり方なんて十分理解している。


「・・・・おい、あんま俺を怒らせんなよ?」

「おや、何か気に障ったかな?」

「テメェに捧げてやる命なんぞ、はなっからコイツには持たせた覚えはねぇんだよ! 」


政宗殿・・・。

私を背に庇うように、政宗殿は竹中に斬りかかっていった。

かなり怒っているせいで、その太刀筋は見えないほどに速い。

あっという間に竹中が押され始める。


「くっ・・・」


分が悪くなったと感じとった竹中は、すぐに撤退の合図を出した。


「待ちやがれ!」

「政宗君、僕はこれで退散するよ。君は芦名と奥州の取り合いを続けてくれ」


退散ばかり、いつも巧い奴だ。

政宗殿にとっては怒りを煽るだけのこと。

馬に乗って去っていく竹中の姿は、芦名の兵にまみれて見えなくなっていった。


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