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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味





良直を落ち着けて、何が起こったのかを説明させた。


「じい様が俺ん家に駆け込んできて、片倉様が畑で連れ去られたって泣きついてきてっ・・・! 豊臣のとこにいた、あの竹中半兵衛って野郎の仕業です!」

「竹中半兵衛・・・」


覚えている。

川中島に豊臣秀吉とともに現れた男だ。

私の獲物と似たような刀を操る、いけ好かない男。

政宗殿は怒りを隠せずに歯を噛み締めており、私は代わりに良直に質問を続けた。


「なぜ連れ去られた? 無事なのか?」

「分からねぇ・・・。でもじい様が言うには、豊臣の軍に加われっていう話をされてたらしい。断ったから、里のじじばばを人質にとって、集団で・・・」

「そんな・・・」


なんて卑怯な・・・

片倉殿が里の者に慈悲をかけると知っての策かっ・・・


「筆頭ぉー! 大変ですー!」


さらに問題は次から次へとやってくる。

里から走ってきた孫兵衛と文七郎は、大慌てでこの庭へと転がりこんできた。


「どうした」

「敵襲っす! 平定したはずの南部、津軽、相馬が一気にっ・・・!」

「・・・チッ・・・!」


なんてときに・・・。

片倉殿が拐われ、本当は体勢を立て直さねばならぬときなのにっ・・・


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