• テキストサイズ

【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第4章 雪どけの朝




途端に、怖くなった。

近くに感じていた幸村様は、私が甲斐を離れると決めた今日からは、もう遠い存在になってしまう。

いや、それどころか、まさか、今日が幸村様のお姿を拝見する、最後の日になりはしないだろうか。

裏切り者の私が勘当され、拒絶されてしまったら、そうなってしまうのではないだろうか。


「・・・幸村様、私・・・」

『会ってきたのでござろう?・・・政宗殿に』

「・・・っ・・・」

『・・・紫乃』


襖が開いた。


「・・・幸村様・・・」


「おかえり」と、悲しそうに笑う、幸村様がそこにはいた。

その顔を見ただけで、泣きそうになった。

幸村様は、もう、全て分かっていらっしゃるのだ。


/ 152ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp