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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第11章 夏の日の陽炎




「今直ぐ知恵の輪を始めて、癇癪を起こして闘死するといいかも」

「冷たいな…。スターに嫌われるなんてショックだ」

「僕はもっと前からむしゃくしゃしてたし、最初からおまえが大嫌いだ。もう帰っていい?」

「いいよ。また遊びにおいで、千。とびきりのサプライズもあるからね」

「……サプライズ?」

「ないしょだよ。お楽しみに」



窓から差し込む月明かりに照らされた了の冷たい笑みは不気味なほどに青白いのに、何故か、狂喜に満ちているように見えた。


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