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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第6章 声を聞かせて




零の言うことなんて無視して、百はいただきまーすと元気よく言いながらダークマターをどんどん口に運ぶ。


「んー!見た目はヤバイけど、味は超うまい!零、やっぱり料理のセンスはないけど、才能はあるよ?だから、また作ってね。絶対」


そう言って、百は嬉しそうに笑った。

そんな百の顔をじっと見返してから、零はぷいっと顔を逸らしてから小さく呟く。


『………ばか』


照れたように言ってから、零も椅子に座って食事を始める。



そんな零を眺めて、たまらなく幸せな気分に浸りながら。



―――今日こそは、声が出ますように。


零が一生懸命してくれたことに、ちゃんと応えられますように、と。



心の中で、ただただそう願った。



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