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先生、好きです。【R18】

第6章 もう1人


晃side

遅い・・・
帰ったら家で飲もうと約束したのに。

颯太さんの家で酒とツマミを用意して待つ。
ツマミは俺が作った。
気に入ってくれるかな・・・

「まだかな・・・」

ガチャガチャ

あ、帰ってきた!

玄関に向かって走る。
抱き着きたい。
キスしたい。

ガチャと音がして扉が開く。

「颯太さ・・・っ!?」

「え?・・・」

「ど、どうして・・・伊藤が・・・?」

「いや、それはこっちのセリフですよ!どうして海堂先生がいるんですか!?ここって颯太先生の家ですよね?!」

「2人で飲む約束してたんだ・・・けど、寝てる?」

伊藤は颯太さんを抱えている。
何かあったのだろうか。

「・・・仲・・・良いんですね・・・」

「ま、まぁ・・・高校の先輩だからな・・・」

「ふーん・・・じゃあ、僕はこれで。」

「おぉ、気をつけてな。」

伊藤は颯太さんを俺に預け帰っていった。

「颯太さん。起きてください。」

「ん、うー・・・頭痛い・・・」

「何かあったんですか?」

「は?・・・あれ?・・・俺寝てた?ここ俺の家?」

「そうですよ。覚えてないんですか?」

「うーん・・・てか、なんで晃がいんの?」

「え?お酒飲む約束したじゃないですか!?」

「はぁ?した覚えねぇよ。・・・勝手に上がり込んでるし・・・」

何言ってるんだ?
合鍵くれたじゃないか。
颯太さん・・・何かおかしい。

俺は少し苛立ちを覚え、その感情のまま颯太さんに抱き着きキスをした。

「!?////」

颯太さんは驚き腰を抜かして床に倒れ込んだ。
俺はそんなのお構い無しで服の中に手をかけていく。

「やっ・・・やめ・・・あっ////」

「颯太さん・・・俺、ずっと待ってたんですよ?」

「はぁ!?何言って・・・うぁっ・・・いや////」

力が入らない腕で必死に抵抗する。
いつもなら既に身を委ねるのに。

「やめろって・・・言ってるだろ!////」

パチーン!

・・・は?
頬を叩かれた。

「いくら元カレでも・・・こんな事おかしいだろ・・・////」

「元カレ!?何言ってるんですか!?今も・・・」

「出てけ・・・」

颯太さんは涙を流していた。

「・・・颯太さん・・・どうしちゃったんですか・・・おかしいのはあなたの方ですよ・・・」

俺は諦めて颯太さんの家を出た。
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