第8章 戦略
澤村「よし、みんな集まったな、–––––で、練習試合のポジションだけど––––コレで行こうと思う」
部員みんなが集まれば澤村の前に体育座りをし、小さなホワイトボードにポジション名各名前が書かれていた
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前 WS 田中龍之介 MB 日向翔陽 WS澤村大地
後 S 影山飛雄 MB 月島蛍 WS 大鷲
田中「?!」
澤村「日向と影山はセットで使いたいし、月島は烏野で数少ない長身選手だ、青城相手にどのくらい戦えるか見たい」
山口(1年俺だけハズレた・・・・・)
「えっ、俺なんか出ていいんすかっ?(他に縁下さんだっているのに)」
澤村「ああ、お前のことは影山が選んだんだ、やってくれるか?」
「あっ、はい!頑張ります!」
影山をチラッと見れば当たり前だろとでも言いたげな顔だったが、昨日澤村、影山、菅原が坂之下商店でメンバーポジションの事を話していたらしい、その時影山は私を推したのだ
田中「ていうか、でかさが重要なポジションに日向スか?!」
日向「MBって・・・・ノッポヤロー月島と同じポジション!!」
「プッ・・・ノッポヤローだって〜月島、ガリガリノッポヤローの方がいーんじゃない?」
日向のいう言葉に私は笑いが止まらず隣にいた月島の背中をポンポン叩く
月島「・・・・・"チビ"ヤローよりはマシだけど」
日向&『なんだとー?!』
澤村「お前らうるさい!喧嘩すんな!」
煽られた月島は横目で私を睨めば日向と私を罵倒するも、先生がポジションの確認中で澤村は私たちを怒る
影山「いいか日向、お前は最強の"囮"だ!」
日向「最強の!囮!!うぉおおお!!お??・・・・・なんかパッとしねぇ・・・・」
立ち上がった影山から日向は囮だと告げられ日向は一瞬喜ぶも、その後すぐにがっかりする
「なんだよ日向ぁ〜、囮カッコいいじゃんか!!」
日向「うーん・・・」
速攻でガンガン点稼いで敵ブロックを日向に注意を向けさせる、そうすればこっちのスパイカーが活きてくると影山は言う