第5章 玲瓏
「菅原......さん?」
菅原「大鷲、どうした?疲れちゃったか?」
1人涼んでいた見た私を菅原は心配して声をかけて来た、そういうと隣にどさっと座る
菅原「何かあったのかー?試合中、少し変だったろ?」
「あっ...いえ、特に理由があるわけじゃないんですけど.....ただッ––––」
試合中に昔のことを思い出していた私、それを菅原は見逃さなかった
菅原「ただ......?」
「ただ.....あの2人を見て、なんというか、"仲間"ってああやって深くなっていくんだなーって、あんなに喧嘩していた2人でも、コートの中じゃ.......」
あの2人がただただ、羨ましい
仲間って いいな––––––
菅原「何言ってんだよ〜大鷲、お前だっておれらの仲間だべ〜?」
何を当たり前なことを言っているのか、とでも言いたげな菅原、そういわれれば私は そうですねっと笑みをこぼす
「––––––––なんだか今日の夜空は........凄い綺麗だ」
そういうと夜空を見上げる
微かな風で の髪が揺れる、横顔が月の明かりで照らされ、それは少しどこか切なく、けれど美しい少女の顔をしていた
–––––ドキンッ
菅原 (俺、今........なんで.....)
菅原「あ、あのさ.... ってもしかして......」
「.......はい?なんですか?」
横顔を見られて居ることに気付かず、驚いたように菅原を見る
菅原「あっ、いやっ//.....ご、ごめん、なんでもない!––––っと、それより大鷲、体育館戻ろう、ジャージの受け渡しがあるんだっ」
「あ!はい!!行きましょう!」
私は菅原の後ろを追いかけ第2体育館へ戻る、菅原の顔が真っ赤に火照ってるとも知らずに