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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第14章 夜空を見上げる半年






元の世界に戻って半年が過ぎた


伸びた髪は彼女と過ごした頃と同じ長さに切り揃えている


其れに何の意味があるのかなんて解らないがそうしたいのだ



過ぎる月日の事なんて気にせず生きてきたが半年とはこんなにも長く途方も無い時間だっただろうか


彼女と過ごした半年はあっという間だったのに一人に成った途端に時間は遅く1日が伸びた様に錯覚する


あの日から1日たりとも仕事を休んだ事は無い


ずっと気を張っているせいか本来眠って思考を止める筈の時間帯にも眠れない事が増えた


上体を起こせば軋むベッドの音がやけに響いて溜息を漏らす


こんな夜に考える事は彼女の事ばかりで身が裂けてしまったかの様に胸が痛い


窓から射す月明かりを見上げて本棚に並べた星座の図鑑を広げた


星の場所も見上げる空すらも彼女と違う


「……………射手座………山羊座………水瓶座…………」


どれもそうは見えないが暗記した星座


この世界の空には彼女と見た星座すら無い



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