• テキストサイズ

魔王様の日常

第5章 兄妹のような


ピクニックの翌日。
本性(?)がバレた為魔王様も自然体。
壁もなくて、打ち解けている。

「あ、おはようございます、魔王様!」

「おぉ、か。おはよう。」

「そういえば昨日もピクニック終わった後部屋にいたんですけど、暇になっちゃって・・・。」

ここにきてから1番の悩みを告げてみる。
暇で暇で仕方がないのだ。
仲良くなった今しか、言うタイミングはない。

「なにか、欲しいんです。暇にならないものが。」

「あぁ、なんだ。後でメイドに届けさせよう。」

「はいっ!ありがとうございます!」

「よかったですね、姫様。」

周りのメイドもはしゃぎ出す。

「仲良くなられたんですねぇ。」

「姫さまは連日退屈そうにしていらっしゃいましたし、これでもう安心ですね」

「昨日のピクニックはどうだったんですか?」

メイドたちが思い思いに口を開く。
すると、魔王が驚いたような表情をした。

「お前はメイドにも好かれているのか。驚いたな。」

メイド“にも”?まぁいいや。

「メイドさん達はいつも私の事を気遣ってくれるんです。」

魔王様は複雑そうな表情を浮かべ、

「そうか。」

と一言だけ呟いた。
/ 85ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp