第4章 したたかな花【★】
「大丈夫だから。
お願い………、このまま………。」
「ゆっくり………、するから。
俺にしがみついてろ」
涙を拭って、空気を変えるべく不敵に笑んだ。
「う、ん………。
あうっ……ひぁ………!
あああぁっ………!」
必死に激しくしてしまいたい衝動と闘っていると。
彼女の豊かな胸が、律動に合わせてふるふると揺れる。
その惑わすような光景は、わずかに残っていた彼の理性を根こそぎ奪っていった。
「すまない、アズリッ………!」
すらりと引き締まった脚を己の肩に担ぎ上げると、ぐっと腰の動きを加速させた。
「はぅっ! やっ……、あん………っ!
壊れっ、壊れちゃう………!」
彼女が何度も気を遣っているのが分かったが、止められない。
「アズリ………、愛してる………。」
囁いたのは、己の本心であり秘めていた心。
「っ………。」
溢れた温かな雫を、唇で追い舌先でつかまえて。
「アズリ、………アズリッ!」
「ひ、ぁ………! なぽれおん………っ!」
熱い飛沫が、自身の最奥に注ぎ込まれるのが分かった。
「大好きよ………。」
隙間なくぴったりと抱き合って。
心地よいだるさに包まれながら、彼女は瞳を閉じた。