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君色に染まりて【イケヴァン長編◆裏】

第2章 夢幻の果てに


「………ふぅ、」

洗濯を終えて、そっと息をつく。

レオナルドは一緒にシャツも頼まれ、ジャンヌは出掛けていたらしく。

くしゃくしゃのシーツだけが、置かれていた。

他の偉人たちはモーツァルトと同じように、手渡してくれたが。


彼女は唇に儚いカーブを描き、どこまでも蒼く染まる空を仰ぐ。

「おばあちゃん………。私……頑張るね」

そっと唯一の形見に触れ、屋敷の中へとつま先を目指した。





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