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イケメン戦国~IFな小噺(家康only)~

第6章 酔いの代償 〈完〉


家康は重い瞼を開き嘆息する
頭も身体も重い…久しぶりに飲み過ぎたな
まったくあの人のせいだ…

薬でも煎じるか
葵の分も必要になるだろうか?
そういえば葵はどうしんだろう?
部屋に帰ったんだろうな



身体を起こそうとするが
なにか温かいものを自分が抱いていることに気が付いた

(ん?なんだ?)

自分の腕の中を見ると…

(人の頭…?)

「えっ?!」


慌てて抱きしめていた身体を自分の胸から離す
その動きで、抱かれていたものが目を擦りながらもぞもぞし始めた

「ん…んー
い、え、やす?おは、よ、う」

まだ覚醒しきっていない顔ながらも少し身体を起こしてへにゃっと笑う


「葵?‥‥‥!!」


その動きで
肩にかけただけだった襦袢の前がはだけ
首筋から形の良い胸までが露になる
そこからのぞく数えられない程散らされた赤い跡に家康の眼はくぎ付けになった

勢いよく半身を起こし、襦袢の前を合わせてやる

(なっな、、、)


周囲に目をやると自分の部屋の褥であることは確かだ

いつもと違うのは、
葵がほぼ裸の状態で一緒に寝ていること
褥の側に自分と葵の着物が乱雑に投げ出されているということ

普通に考えれば、
昨日の夜
行為におよび共に眠りについた…ということだろう




一度落ち着こうと目を伏せる

夢か?
いや、この頭の重さは現実だ
いやいや、じゃあなんで葵が一緒に寝ている?
しかも、裸で

昨日の夜は、2人で飲んでいた
酒が入っているというのもあり
今までない楽しさを感じながら飲んでいた事は覚えている

でもいつ褥に入った?

もしかして途中で酒に飲まれて
手を出した…ということか?
そして、葵の身体にあんなに痕をつけた…?!
覚えていない…
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