• テキストサイズ

【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第2章 夏休み





「おい黄瀬、テメー瑠衣のこと口説いてんじゃねえよ」

「えっ!?いやいや誤解ッスよ!ねえ久瀬っち!…久瀬っち?」


黄瀬に何か言われている気がするが、まるで耳に入ってこない。
大輝に抱きしめられている(厳密には首に手をまわしてるだけ)と分かってから顔が尋常じゃなく熱い。
お願いだから誰も顔見ないで…!


私がずっと黙ったままでいるのを黄瀬は不振に思ったようだが、私の顔を見ると途端にニヤニヤした。


「もしかして、青峰っちと久瀬っち付き合ってるんスか?」

「ち、違っ…!」

「違えよ、ただの幼馴染みだ」


顔を真っ赤にしてるであろう私とは違い、大輝は全く動揺せず、そう言い切った。
その言葉に私は少なからずショックを受ける。


  "ただの幼馴染み"


私と大輝はただの幼馴染み。
そんなこと分かってたけど…



そんな冷たく否定しなくたっていいじゃん。



/ 156ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp