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【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第18章 嵐の後に





今日の朝、菅原漣がアメリカに帰国したことが担任から告げられた。

初めから日本にいるのは春休み前までの予定だったそうだ。

菅原くんに衝撃の告白をされた後も文化祭は続いていたが、何があったかさっぱり覚えていない。

しかしあの日から菅原くんが私の周囲に現れることは一度もなく、切望していた平穏はあっけなく訪れた。

















昼休みになり、いつものメンバーと合流してご飯を食べた。

ちなみに3学期の初め頃から赤司くんも昼食に加わった。

一時期は敵だった赤司くんも、菅原くんとのゴミ捨て場の戦い(大輝命名)の一件から仲良くなってしまった。





菅原くんがアメリカに帰ったという話をすると、みんな安心したよう息を漏らした。

しばらく何も無かったけど、やっぱり心配かけてたんだなぁ。


「そういえば、菅原クンは何で瑠衣っちを無視し始めたんスかね?」


黄瀬の呟きに、みんな食べる手を止めて大輝を見る。


「俺と話してんのが気に入らなかったんだとよ」

「何それ、くだらな~い」

「周りにとってはくだらなくても、本人にとっては大事なことだったんだよ、きっと」


さつきのその言葉に納得がいったのか、みんな止めていた手を動かし昼食を再開した。


紫原くんはくだらないって言ったけど、私はそこまでバッサリ否定は出来ない。
私だって大輝がさつき以外の女の子と親しげに話してたら良い気はしないし……。



そうだ、私も菅原くんのことばっか気にしてる場合じゃない!


菅原くんの一件でバタバタしててすっかり後回しになってたけど、大輝との関係があんまり変わってないんだよなぁ…。





時間が無いよ。

だって、1年後には中学校を卒業する。

そうしたら学校に行っても大輝はいない。

私はきっと、


大輝と同じ学校に行かないから。




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