第36章 第三十五章
「_______________あ」
「「「「…………」」」」
なんとなくごまかす感じで扉を開いたのだが、扉を開いた先を見て動きが止まる。
だって開いた先では四人の見知った人物達が縄でグルグル巻きにされてたんだよ?!
ブリーフ一丁で。
なにこのデジャブ。
どうやら四人は眠っているようだ。
「なにしてんのアンタ達!」
相手が眠っていても行動するより前に先に口が開いてしまった。
いや、なにしてるって言うか想像に容易いんだけどね。
だって私がさっきイケメンに化けたスライムと遭遇したでしょ?
って事はこいつらも、美人に化けたスライムと遭遇したんじゃないだろうか。
今部屋の中を見回しても敵の気配はなく、私は四人に近づき縄を解いていく。
「……ん、ふぁ〜……ってアレ!?なんで縛られてんの!?ていうかなんで俺はだか!?ってあーーーー!ナス子、どこ行ってたんだよ?!急にいなくなって心配してたんだぞ」
早々に目を覚ましたおそ松が忙しそうに喋ると、一緒に起きた3人も話しだす。
「どの口が言うか!館に入ったら超絶美人なお姉さんが階段を登ってったって言ってホイホイついて行った癖に!なんでこんな事になってんの」
ほほぅ、やっぱりそうきたか。
「そう言ってるチョロ松兄さんだっておそ松さん兄さん同様に誘いに乗ってたでしょ!ぼくは怪しいと思ったんだよっ、服どこー!?」
「一人だけ抜け駆けはずるいぞとどまぁつ、お前も誘いに乗ってたじゃないか」
「1番ちょろいカラ松兄さんにだけは言われたくない」
「え」