第32章 第三十一話
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「この絵の猫? わからないなぁ。純潔様の助けになれず申し訳ないが……」
「そうですか、ありがとうございます」
純潔様ってなに?!
巷じゃ勇者一行とかだけじゃなく、私は個人でそう呼ばれているの?
嫌すぎて血反吐吐きそうなんだけどっ。
本当このゲーム失礼すぎてぶっ壊したい、楽しいんだけどどことなくと言うか残念性が高いんだよなぁ。
暫く聞き込み調査をしていた私だけど、もう何人に訪ねたかはわからない程探し回っている。
私がこれだけ聞いて回ったんだ、他の皆ももう同じくらいの人数には聞いて回ってるんだろうな。
私の嫌な予想が当たっていなければ……
「はぁ~い、ご注文の特注オムライスお待たせしましたぁ♪」
「ハァーーーーン、メイドさん可愛いよ!えっと、ケチャップでチョロ松ハートって書いてもらえます━━━━━━」
「ごるああああああぁぁぁ!!!」
「アクシデンツ━━━━━━━━━━!!!」
猫探しの途中、ついでの情報で得た、メイドさんが可愛いと言うお店。
この店にはアイツが行くであろうと思って立ち寄って見たが正解だった。
「なにやってるのチョロ松!猫探しはどうしたっ」
「ナス子?!ど、ど、どうしてここが……」
勢いでチョロ松が吹っ飛んで、机が倒れた時にオムライスを頭から被ってしまったらしい。
オムチョロ松になっている。