第31章 第三十話
あれから皆でその辺を探してみたけどやっぱり猫は見つからず、一先ずちょっと遅いけど荷物チェックをしようという事になりそれぞれの持ち物のチェックに入った。
私は靴下と靴しか脱いでないし荷物も持ってたから大丈夫なんだけど。
他の皆はと言うと……
「「「「…………」」」」
整った装備で色々身体を確認した後に、皆が同じ場所を探り始めたんだけど、それがね?
想像出来るかもしれないけど股間をまさぐっているというか……は~見たくはない。
けどその動作を見れば何を探しているのかはすぐにわかった。
「ない!玉がないっ、いや、ある意味俺のタマはあるんだけど」
「何下品な事言ってんだよ馬鹿長男が、それより僕のもなくなってる。カラ松は?」
「俺もだ、リトルキャットをも魅了してしまう俺の玉の輝き、か。参ったぜぇ」
「ハイハーイ、空まっぽ兄さんはだまってて」
「ア¨!何故俺の足を踏むんだとどまぁつ……」
焦ってるメンバーの中で一人恍惚とした表情のカラ松の足をシラっとした表情のトド松が踏んずけてくれて会話を戻してくれる。
「ぼくの光の玉もなくなってるよ、烏ならわかるけど猫が盗むなんて」
「その前に猫が咥えてた時、四つの小さい小袋に分かれて持ってた気がしたんだけど」
説明が遅れたが、先程猫が咥えていたものが何かわからなかったのは、その所為だ。
中身が見えなかった為、コイツらのどうでもいいものでも持ってっちゃったのかと思ったんだけど。(それも酷いともいう)
「ナス子姉ったら、そのまま下着の中に突っ込んでると思ってたの?どんな妄想してんのアヤシー」
「アヤシー」
「うっ、だってあの玉出す時いつもそのまま出してたから……そのヤラシイみたいな言い回しやめてトド松、おそ松」