第31章 第三十話
水を売る商売かぁ、悪くないなー……
「━━━━━━━━━━はっ、ダメだ落ち着け落ち着け!私までヤツらと同じになったらダメだ」
ふと自分まで悪い思考になっちゃったけど、とりあえず素足になって自分も湖に足をつけるとさっきの光に触れた時と同じようにホワーっと身体全体が軽くなっていく。
いいよなぁ、コイツらは同性同士だから一緒に入れて。
ジッと目を細めて四人を睨むと、その視線に気付いたおそ松が手招きする。
「あ?なに?一緒に入りたいなら入っていいよぉ~」
「何を馬鹿言ってんの!入りませんっ」
実際浸かりたかったけど足だけでも身体は癒されてるし!!
泉の温度は冷たいとは思うんだけど、不思議と肌に触れるとマッチする。
おそ松達みたいに全身浴びれたら確かに気持ちがいいんだろうなぁ。
まぁ、入れないのはしょうがないとして一息ついて空を見る。
今日は快晴で山の高い所と言えど木々から漏れる太陽光が気持ちがいい。
ゲームの中っていってもちょっと忙しかったしこういう寛ぐ時間もいいなぁ~なんて目を瞑った。
このまま昼寝しちゃいたい……。
温泉とはまた違うけど、ゲームの回復の泉ってこんな感じなのかな。
どことなくホっとする感じが似ている。
ここに入ってれば常にHP・MP満タンだし動きたくないよね。