第21章 【番外編】マツノトクエスト 第二十章
朝の仕度、朝食等を済ませ満腹感を抱えてその場で団らんする私達。
いやはや……朝からほんっとおそ松が煩いしそれに加えてしつこい。
「あのねぇ、おそ松! 記憶戻ったからって調子乗りすぎじゃないの?! 人が寝てる隣に割り込んで入ってこようとしないでくれる? トド松とかベットから落ちちゃったでしょうが!」
「ほんとだよおそ松兄さん、いくら二人が寝れるサイズくらいのベットって言っても3人じゃ狭いんだし最悪の目覚めだったんだけど」
「なんだよっ、俺が悪いってぇの? 気持ちよさそうにお前らが寝てるの見てたら混ざりたくなっただけじゃん!」
「それが悪いんじゃないのか、おそ松……」
この通り、記憶の戻ったおそ松は以前のおそ松と比べスキンシップが激しく、構ってちゃんが強い。
これが本来のおそ松の姿ではあるのだが。
口を開けば皮肉やら茶々が飛んできて、朝からおそ松モード全開に皆を巻き込んでいる。
記憶戻って嬉しいのは本当だよ?
こっちのおそ松の方がよく知ってるし、好きだし。
ただ久しぶりの感覚に、懐かしさとうざったさが出て来ると言うか。
「ならカラ松と一緒に寝ればいいじゃん、ねぇ? カラ松」
「え?! なんで俺ぇ? 何故ゲームの世界に来てまで兄弟と一緒に寝なければならないんだ、断固拒否……だ!!」
「なんでそこ溜めた? ねぇ?! ほんと長男と次男ってクソって言うかウンコって言うか面倒臭いよねぇナス子姉」
「クソもウンコも似てると思うの私」
「かーっ、女がクソとかウンコとか言ってんじゃねぇよ~」
「もう、とりあえず今日の本題を話したいんだけどいいかな?!」
今のまま会話が続けばいらん事を話して時間を食っていくばかりだと考え、軽くテーブルを叩き立ち上がるとクソもといウンコ達に一喝を入れてやる。
あ、心の中でもウンコとか言っちゃった、私ったらつい。