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イケメン戦国 短編集 R18

第7章 あんたは全部、俺のもの (家康×舞)


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舞は真っ直ぐに的を見て、軸をぶらさないように意識しながら矢を放った

ビュン、と勢いよく放たれた矢は的から僅かに外れ、すぐ横の壁へ突き刺さる

的には当たらなかったものの、だいぶ近い位置に放てた事が嬉しくて舞は満開の笑顔を咲かせた

「凄いよ!あと少しで的に当たりそう!!」

「舞様の飲み込みがいいからですよ。もう一度構えてみて下さい」

「えっと…こう…?」

教えてもらった事を実践しながら弓を構える

すると、三成が真後ろに立ち舞の手を掴んだ

「っ、三成くん?!」

「じっとしていて下さい。もう少しここをこう…」

三成くんは、私の焦りを余所に腕の位置を調整したり、脇を締めたりしてくれている

三成くんに他意はないのは真剣な眼差しを見ればわかるけれど、近すぎてドキドキしてしまう

触れている手は熱を持ち、ジンジンと熱くなってゆく

顔を真っ赤に染め三成の紫苑の瞳を見つめていると、漸くそれに気付いた三成が顔を上げ、視線が絡み合った

「っ、舞様…っ!」

「あのっ、三成くん…っ、ちょっと近い…っ」

「っ、すみません…っ、すぐに…っわあっ!」

「きゃああっ」

慌てて手を離そうとした三成はバランスを崩し、そのまま舞を押し倒す形でその場に倒れ込んだ

「いたた…。っ、す、すみません…舞様、大丈夫ですか?」

身体を起こし舞を見下ろすと、舞は打ち所が悪かったのか、腰をさすっている

三成は焦りの表情を浮かべ、舞の腰に手を伸ばした


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