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イケメン戦国 短編集 R18

第4章 守りたいもの 前編 (光秀×舞)


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信長様を助けたという、舞という名の女が安土城に住むようになってから二月程が過ぎた

最初は、変わった女だと思い気にも止めていなかったが、舞は今まで出会ったどの女よりも純粋で、真っ直ぐで、揶揄えば顔を真っ赤にして反応して…気がつけば、無意識にお前を探している自分がいた。

どんな仕事の後でも、お前の笑顔を見れば心が癒された

お前は俺には眩しすぎるとわかっていても、触れずにはいられない程…淡い想いを抱いていた

「俺には不釣り合いな感情だな…」



信長様に気に入られ、安土城に部屋を貰うほど寵愛されれば、普通の女なら喜び、贅を尽くし、天狗になるものだ

だが舞は、ただじっとしているのは性に合わないといい、手伝いを申し入れ、今では針子の仕事だけでなく織田軍の世話役まで引き受けている


毎日、舞が御殿まで書状を届けてくれるようになり、舞と話す機会が増えるたびに…触れたい衝動を抑えるのが辛いと感じるようになっていた光秀は、思わず深い溜息を漏らした


「どうされました?光秀様」

「九兵衛か…。いや、何でもない。今日は遅いと思っていただけだ」

「ああ、舞様ですか。確かに、いつもならもういらしている時間ですね。少し、近くを見て参りましょう」

「そうか。頼む」

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