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イケメン戦国 短編集 R18

第20章 甘い悪戯 (光秀×舞) R18 BDリクエスト作品


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翌日

光秀が軍議へ参加する為広間へ顔を出すと、全員が厳しい表情を浮かべていた

それを気にとめる事もなく静かに腰を下ろすと、その態度に堪りかねたのか、秀吉が声を荒げる

「光秀!お前…昨日はどこにいたんだ!御殿にも戻っていないと聞いてるぞ?!」

(早速それか。予想はしていたが、相変わらず面倒なやつだ)

「ほう、そんな事を知ってどうするつもりだ。どう過ごそうが俺の自由だろう」

「なっ…お前……っ!!」

「鎮まれ、秀吉」

「っ、はっ、申し訳御座いません…」

信長の一言に、秀吉は苦虫を噛み潰したような表情で口をつぐむ

「光秀、舞はどうした。朝餉の時間にも顔を出さなかったようだが」

(お館様は全てお見通し…という事か)

「体調が優れないようで、部屋で休んでいるかと」

それを聞いた政宗は何かを察したのか、会話に割って入ってきた

「へぇ、体調がね。じゃあ後で粥でも作って持って行ってやるか」

にやりと笑みを浮かべる政宗に、家康も溜息をもらす

「なら俺も薬、持って行きましょうか?体調不良、なんですよね?」

刺さるような視線を受け、光秀はやれやれと溜息をもらした

「それには及ばん。舞は俺の御殿へ連れ帰る事にしたからな」

「「「は(え?)……っ!」」」

まさかの急展開に言葉を失った面々を他所に、信長だけはニヤリと口角を釣り上げた

「俺は許可した覚えがないがな」

「こちらの情報を敢えて流している時点で、認めているのと同義だと思っておりました」

全く表情を変えず淡々と話す光秀を、信長は厳しい顔つきで見つめ、静かに口を開く

「成る程な。だが…俺の縁起物を傷つける事だけは許さん。それだけは、ゆめゆめ忘れるな」

信長の冷たい視線から目を逸らすことなく真っ直ぐ受け止めた光秀は、ふっ…と穏やかな表情を浮かべた

「肝に命じておきます。では、私は支度がありますので、このまま御前を失礼致します」

信長に頭を下げ、広間を出て行く光秀を呼び止めようとする秀吉を諌め、信長もまた…穏やかな表情を浮かべていた




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