第20章 甘い悪戯 (光秀×舞) R18 BDリクエスト作品
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ぐったりと横たわる舞を見つめながら、光秀は治らない熱を持て余していた
(ほんの意地悪で言った言葉さえ真に受けてしまうくらい真っ直ぐで純粋なお前に、俺は相応しくない。俺には…お前は眩しすぎる)
だからこれ以上、踏み込んではいけないーーーーー
頭では理解しているのに…お前が欲しいと、心が、身体が訴えてくる
決して越えないと決めた一線が、少しずつ揺らぎ始めていた
それでも何とか理性を保ち、舞にそっと布団をかける
「今日はもう、休んでいろ。明日には良くなるだろう」
「っ、光秀さん……っ」
立ち上がろうとした光秀の腕を舞が掴み、その場に押し留められた光秀は、思わず目を見開いた
「っ、こんな風に…しておいて…っ、責任とってくれるって言ったのは嘘だったんですか…?」
「………………」
「光秀さんはずるいです…。本当の気持ちなんて全然見せてくれない癖に…。私ばっかり翻弄させられて…悔しいのに、それでも光秀さんに傍にいて欲しいって、思わずにいられないなんて…」
涙をポロポロと零しながら想いを吐露する舞の姿に、押し込めた筈の感情が胸の中で騒めきだす
「お前は…本当に知りたいと思うのか?俺が今、何を思い、何を考えているのかを」
(知らない方がいい事もある。この胸に巣食う黒い感情を…お前にだけは、知られたくない)
これ以上踏み込んで来るな…そう思いながら厳しい眼差しで舞を見つめると、舞はそんな光秀の瞳をジッと見つめ返し、ふわりと優しい笑みを浮かべた
「どんな光秀さんでも…私は知りたいです。今、漸く…光秀さんの心の内に、ほんの少しだけ触れられたような気がします。少しは私の事大切に想ってくれてるって…自惚れてもいいですか…?」
「っ、舞…………」
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