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イケメン戦国 短編集 R18

第18章 全てを乗り越えて (光秀×舞) R18 リクエスト作品


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うっすらと涙を浮かべ、舞は信長に注がれた酒をゆっくりと飲み干す

それを見届けた信長は、笑みを浮かべながら声を上げた

「これで二人は正式に夫婦となり、両家の絆はより強固なものとなった。光秀、これからも頼んだぞ」

「はっ、お任せ下さい」

深々と頭を下げる光秀の顔はいつになく真剣で、その横顔からは決意にも似た想いが伝わってくる

信長は嬉しそうに笑みを深めると、二人の肩に手を乗せた

「この後…貴様達には暇をやる。二人でゆっくりと過ごせ。光秀、貴様は明日から3日間登城禁止だ。前に話していた新婚旅行、とやらにでも行ってくるがいい」

「っ、信長様?!覚えてたんですか??」

「ふん、貴様の話は興味深いものばかりだからな。共に行けなくて残念だ」

「ふふっ、いつか信長様にもそう思えるような方が現れますよ。その時は是非、連れて行ってあげて下さいね」

「いつか、か…。そうだな」

光秀は、信長の瞳が一瞬揺らいだ事に気付かないフリをしながら、そっと舞の手を取った

「せっかくのお心遣いだ。このままお暇するとしよう。荷物は俺の御殿に運ばせてある」

舞は光秀の手を握り返し、ゆっくりと立ち上がると、改めてみんなの方へ体を向ける

「皆さん、今日は本当に有難うございました。そして…本当にお世話になりました」

今までの感謝の気持ちを込めて頭を下げ、みんなと握手を交わした後…光秀と共に安土城を後にした


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