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愛してない

第1章 イケない関係


「なぁ…」


「ん?」


「今日は、何しよっか」


「え?…たまにはカメラに収めてみるっていうのもいいんじゃない?」


私は不倫をしている



夫は仕事で忙しく、帰ってきても相手をしてくれない



妻だって女なんだからいつだってこんな風にときめきを感じていたい…



「いいねー。でも今日だけにしよう」


「どうして?」


「それ以上撮ってバレたらいけないだろ?」


「んふ、分かったわ。じゃ、シャワー浴びてくるわね」


「おう!」


彼はいつだって優しい、夫とは違って


私の夫は若くして大企業の社長になった


だから欲しいものは何だって手に入る


けれど夫は年を重ねる事に私には冷たくなり、ついには家にも帰らなくなっている



私はある時、知人の紹介で今の不倫相手に会った


彼は一見誰にでも手を出しそうな人に見えて、本当はどの女が自分をドキドキさせてくれるか見極めていた


だから彼には私がお似合いなのも当然


「本当に君の肌って気持ちいいよ」


「んふふ、そろそろ撮っていい?」


「あぁ、いつでもいいよ。君が映像を見るたびに体が俺を思いだすような夜にしてあげるよ」



私は彼の体に溺れるしかなかった


こうして体を合わせている時こそ一番の癒しだから


この快楽こそが全てだった



「はぁはぁ…もぅダメ…」


「本当に?…この間は3回もイけたろ?」


「あぁっ…!んっ…」


世間は不倫なんてと思うかもしれないけど、大事な妻を放っておく夫の方が悪いに決まってる


それなら私のことを大切に思ってくれる彼といつまでもこうして居たい


ずっと



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