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【名探偵コナン】ハニトラには引っかからない!

第2章 two!





 その後からというもの、課題をやり教室で復習をするなどとしていた。その間は同室の子と美和ちゃんとしかちゃんと話はしていなかったけれど充実していると思っていたがそれは私だけだったらしい。


「日向、まだ始まったばかりだが他の奴よりも遅れをとっている。ただでさえ、主に男性に舐めなれるような容姿をしているだから頑張れ。」


 午後の授業は終わり、何故か呼び出しされた私は教官に着いていくと人気のないところへ連れて行かれた。そこで話されたのはそんな言葉。まだ、私の努力は実っていないらしい。もっと努力しなければ。「はい。」と返事をし、話は終わり、教官が去る後ろ姿を見ながら目には涙が溜まる。
 教官の言っていることは正しい、私は周りに比べたら頭が悪い。なんだってクラスには出席やその次に頭が良い人がいたりみんな才能を開花していっているのに私ときたら何も出来てない。

しかし、そんなのが悔しくてグッと目尻を強引に拭く。
そうだよ、私みたいな奴はもっと努力をしなければ。

 教室に戻っていくとあまり人気はなかった。席につき、教材とか出し机に広げた。今日の復習をしなければ。只でさえ遅れているのだから。


「……そこ間違えているぞ。」
「え?」

 顔を揚げると無表情に私のノートに指を指す、降谷さんがいた。降谷さんは出席でここに入校しては眩いぐらいに勉強、しかも体術が凄く出来る凄いお方。なぜ、降谷さんが……?
そして、前にある椅子に座ると私のノートを見ては口を開く。


「ここは、もっと強めに職務質問を行ったほうがいい。」
「な、なるほど……。」


 どういう言葉で言ったほうがいいのか、という職務質問についてをやっていたのをノートにうつしては自分の解釈を加えたがどうやら間違っていたらしい。それから次々にダメ出ししていく降谷さんに頭がついて行けない。というか、なぜ降谷さんが教えてくれるの?
 書く動作をしているのをやめると露骨にギロリと私を睨むように見た。まるで何故止めたと。
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