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ハリー・ポッターと恋に落ちた道化師

第16章 【隠されていた真実】


 フレッドとジョージからもらった『忍びの地図』を使い、まんまとホグズミードに行けるようになったハリー。同じくそれを使ってロンとハーマイオニーを驚かせに来たクリス。
 
 本当はほんの息抜きのはずだったが、まさかあんな事になるなんて、この時の2人は思いもしなかった。

【第15話 隠された真実】

 クリスはさておき、許可証にサインをもらっていないハリーがどうしてここにいるのか、ロンとハーマイオニーは目を丸くして驚いていた。

「ど、どどどどうして2人がここにいるの?」
「驚いた、2人とも『姿現し』が出来るようになったんだ!?」
「残念だけど、違うんだな。ほら、これを見て」

 そう言って、ハリーはローブの内ポケットに隠してあった『忍びの地図』をロンとハーマオニーにも見せた。フレッドとジョージから譲り受けたと言うと、ロンは怒って「どうして僕にくれなかったんだ、兄弟なのに!!」と髪の毛と同じくらい顔を真っ赤にした。逆にハーマイオニーは心配そうな顔をして、まるでハリーがこれから犯罪でも犯すかのような口ぶりだった。

「ハリー、彼方本当は城を離れちゃいけないのよ?この地図は勿論マクゴナガル先生に渡すわよね?」
「嫌だ、僕は渡さないよ」
「当たり前だよ、こんな良い物、誰が渡すって言うんだい?誰だってそうするよ、僕だってそうさ」
「それじゃあシリウス・ブラックの事はどうするの?この抜け道を使って城内に入っていたとしたら!」
「それはあり得ないよ。良いかい?抜け道は7つ、その内4つはフィルチにばれてる。そして残る1つは暴れ柳の真下。もう1つは道が崩れて使えない。残る1つは……ここだ」

 しかし相手は白昼堂々13人もの人間を殺した殺人鬼だ。もし、この店にブラックが入り込んだら――その危険性をハリーも感じていたが、あえて口にしなかった。心配するハーマイオニーの顔を見て、ロンがそれを否定するように入り口の張り紙を指さした。


【――お客様へ――】

 魔法省からのご通達により、日没後はホグズミード全住民の安全の為、街路に毎晩ディメンターがパトロールをする事となりました。この措置はシリウス・ブラックが捕まるまで続きます。つきましては、お買い物をなさる場合はくれぐれも暗くなる前にお済ませください。

【――ホグズミード商会――】
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