第4章 旅立ち
いつもの日常が始まって三日後。
ルフィ「いるか?」
「ルフィ!、どうしたの?」
ルフィ「お前また来るって言って全然こねぇじゃねぇかよ!!」
「まだ三日しかたってないよ!、それに私は仕事があるし行けるのは休日位だよ。」
ルフィはまた来るという約束を忘れられたと思い怒っている様だ。
マキノ「ルフィ!いらっしゃい何か飲んでく?」
ルフィ「おう!」
ルフィはカウンターの席に座った。
私はお客様の居た席を片付けてマキノさんの隣に立った。
マキノ「ちゃん、山に戻ってルフィと修行してきても良いのよ?」
「けど、お仕事も手伝いたいですし。」
マキノ「そうね、じゃあ朝はルフィと修行に行って夕方の4時位からお店を手伝うのはどうかしら?」
ルフィ「俺は良いぞ!」
「えっ!お店は11時からですよね?!」
マキノ「大丈夫よ、忙しくなるのは夜だけだし、4時を過ぎても問題ないわよ。」
確かに昼はお客さん少しは来るけど、一人でも余裕で回せる位、ちらほらとしか来ない。
ルフィ「よし!じゃあ今すぐ修行行こう!!」
「えっ!!今すぐはちょっと待って。マキノさんほんとに良いんですか?」
マキノ「大丈夫よ!いってらっしゃい。」
マキノさんは明るい笑顔で言ってくれた。
ほんとはずっと修行はしたかった。
けど私にとっては酒場の手伝いも大切で、マキノのさんには記憶の無い私に色々教えてくれたり、この村に置いてくれるように話してくれたりと、とてもお世話になった。
マキノ「恩返しとかなら気にしなくて良いわよ。」
「!!」
マキノ「やっぱり気にしてたのね、やりたいことを我慢してまで手伝わなくて良いのよ。夜に少しだけ手伝ってくれれば充分助かるわ。」
思ってた事を当てられ驚いたが、マキノさんはいつもの明るく優しい笑顔で言ってくれた。
「マキノさん、ありがとうございます!」
ルフィ「修行、行けるのか?」
「うん!マキノさん夜には戻りますね。」
私はマキノさんの優しさに甘えさせてもらうことにした。
一度家に帰り汚れても大丈夫な服に着替えルフィと森に入った。