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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第6章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *伊達政宗ルート*





「……ハナ様、いかがされました?」

「え?…何が、ですか?」



出迎えてくれた顔なじみの女中の梅が、心配気に尋ねてきた。
しかし、自覚のないハナには、唐突な質問にも思えた。
ハナの無自覚の反応に、梅はますます心配そうに小首を傾げる。

「ご気分でもお悪いのではと……いえ、私ごときが差し出がましいことを申しました…」
「い、いえとんでもない!ご心配おかけしてすみません…私は元気ですよ!」

そう言ってふにゃりと笑うハナに、やはり梅は心配そうに微笑むのだった。



いつもは家康の部屋までは、ハナ一人で向かうことが多いのだが、今日は梅が案内を願い出た。
断る理由もなく、ハナは言われるがまま、梅についていく。

家康の自室に着くと、梅は中へ声をかけた。

「家康様、よろしいでしょうか?」
「梅?…部屋には入るなよ。用件なら、そこでどうぞ」
「ハナ様がいらっしゃいました……少々、お加減が優れぬ様子で」
「えぇっ梅さん!?」

部屋の中からガタゴトと慌てた音がしたかと思うと、内側から思い切り襖が開かれた。
翡翠色の瞳を大きく開いて、家康がハナの顔を上から見下ろした。

「…あ、家康……お邪魔してます」
「…ハナ、何その顔…」

「では、私はこれで」

梅はハナににっこり微笑むと、静かに退散していった。


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