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王の孔雀石【ONE PIECE 】

第1章 前編 赤髪の皇帝 白髪の少女


※R18です。ぬるいですが無理矢理なので、苦手な人は40pまで飛ばしてください。

















「…へ?」

突然ベットに押し倒されたユーリは、何事だとシャンクスに視線を向ける。

しかし彼はそんなユーリの視線に笑みを浮かべるだけで、当然のように彼女の上に乗りかかった。

「ちょっと、何してるんですか」

ユーリは意味が分からないと、繋がれている手で押し返すがまるで意味をなさない。

いや、本当は薄々この状況が何なのか察し始めていたのだが…

「この状況で分からないのか?…あぁ、もしかして初めてか?」

ユーリのリアクションにどこか満足気に笑みを浮かべる彼。

いやいや私が聞きたいことはそれじゃない。

「なんで私?」

思わずルフィはと、言いそうなった自分を止めたことを誰か褒めて欲しい。
いや、そんなことをこの状況で口走ろうとしているほうが問題なのだが。

それ程までに、彼女の脳内は混乱していた。




「…っ!?」

だが、ユーリの問いかけに応えることなく、突然塞がれた唇。

唇を舐めるように舌を這わせたかと思うと、強引に口内へ差し込まれた。

荒々しく吸い上げられる音が辺りに響き渡る。

ユーリは震える手で彼を押し返そうとするが、海楼石のせいで力が入らない。

呼吸も上手くできず、次第に意識がぼんやりしてきたところで服の破れる音が聞こえてきた。









だから、この状況は何なんだあああ!


破れる音で我に返ったユーリは、渾身の力を込めて目の前の男を睨みつけた。






「…っ…」


その瞬間、漸く口づけから解放された。

目の前には少し驚いたような表情をしているシャンクス。


「…へぇ、海楼石つけてんのに覇気が使えるのか」

そしてどこか興味深そうに呟いていたが、突然頭が割れるような痛みが発した。

「実に興味深いが、今のこの状況でそれは野暮ってもんだろ?」

何の予告もなく再び至近距離で浴びせられた覇気。
今度は気を失わない程度に力を抑えたようだが、ユーリの身体から力を奪うには十分だった。


野暮も何も、あなたも今使ったじゃないですかー!

ユーリの心の叫びも虚しく、力の入らない身体。

どう足掻いても、この状況から逃げられる気がしなかった。
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