第3章 恋わずらいって扱いづらい
土方は真選組屯所に戻った。
そして、ある人物を探す。
すると、廊下を歩いてくる人物がいた。
土方「近藤さん!」
声をかけると、その人物が振り向く。
近藤「おお、トシ!」
真選組局長、近藤勲(ゴリラ)。
人情が厚く、皆に慕われている。
土方は、さっそく今日の沖田の事について話した。
近藤「そうかぁ。ついに総悟も初恋かぁ」
土方「あぁ。総悟のやつ、あれからずっとどこかを
ぼおっと見てやがる。いつも以上に仕事サボり
っぱなしだ。」
土方はため息をつく。
沖田が仕事をサボるせいで、残りの仕事が全部自分にまわってきたのだ。
近藤「まあいいじゃないか。総悟にとっておめでたい
事だし、少しは浮かれさせてやってくれ。」
土方「おいおい、近藤さん……」
そう言いながらも、土方の表情は嬉しそうだった。