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【名探偵コナン】求めた先に。【完結】

第5章 あらたな




 新生活始めました。なんてリズミカルに頭の中に響く。
荷物を多く持った私は今、目の前にあるのはあるマンションだ。
断れなかった。という理由があったが、改めて思う。
本当に私は良いのだろうか。まだ警察にも呼び出しをくらっているし、あんな事があったのに。


 言ったことに今頃後悔しても遅いが、今は後悔をさせて。
あの時は安室さんに期待を抱いていたけれど冷静に考えて、男女だ。子供ではないいい大人達が一緒に2人っきりで暮らすなんて思いもしてなかった。しかも、相手は私に好意があるらしいし……。
一緒に引っ越し先が決まるまで暮らすことになったけれど……て私が早く引っ越し先を探せば良い話なのか。


 セキュリティーがしっかりしているエントランスに入り、マンションの中に入っていく。
パスワードは事前から教えてもらっており、合鍵も前から貰ってあった。
エレベーターに乗り、体調が悪くなりそうなほどに緊張をしている。何だろうか目も少し回ってきた。
部屋まで行き、チャイムを鳴らす。


「檜原さん!来てくださったのですね!」
「うん?はい?」
「そのまま来ないで逃げられると思っておりました。」


 そんなこちらが納得したのに逃げるなんてことはしない。
何だか心配させたようで申し訳なさに頬を触っていると「入ってください。」と何だか楽しそうな声が聞こえてきた。
お邪魔をするとここからでもわかるが部屋は綺麗に片付いている。もしかしたら、私が来る前に掃除をしたかもしれないが清潔感で溢れかえっていた。



「ここが檜原さんの部屋で……。」
「さん付けなんて良いですよ?え、えーっと、私、さん付けされる、ような人ではないので。」


 そう言うと「またネガティブなことを言っていますね。」なんて言われてなぜか頭を撫でられた。
一応、居候の身分としてただそう言っただけのことでなぜ頭を撫でられるのかは分からない。


「……本当に君は僕にだけ、無防備だ。」
「無防備?」

「いや、こちらの話ですよ。では、雪花さんと呼ばせてもらいますね。」 


 安室さんは歩き始めたので後ろから着いていった。
無防備とはどんな意味だろうか、不思議で仕方がなかった。
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