第2章 僕が手品をがんばる理由
貴方がいれば他にはなにもいらない。
「どれがいい?」
「ん〜、じゃあ...1番左!」
「いいよ。取ってみ」
「ハートの8...わ、すごい!なんで?」
貴方のその笑顔でどんなときも幸せになれるから。
「相葉さんには一生わかんないですよ」
「ええ〜教えてよおにのちゃ〜ん」
そう言って貴方はごろんと寝っ転がった。
「邪魔ですよ」
「だって教えてくんないんだもん」
「も、いくつですか」
「12月で36歳」
貴方はまた笑顔をこぼした。
でも、どうしても貴方にみせてあげたい。
特別な、素敵な、二人だけの最高な世界。