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混合短編集

第6章 【刀剣乱舞✕色々】チートな幼女は最強審神者


(痛い...)

日に日に増えていく刀傷。
ほぼ毎日戦場へ行っているのだから、仕方ないのは分かっている。
そして、今日も今日とて手入れのないままの出陣なんだろう。
痛む足を引きずって、門の近くに向かう。

それもこれも三日月宗近のせいだと、声をだいにして叫びたいところだ。
彼のせいにするのがお門違いだと分かっていても。


いつだったか演練に行ったとき、主のライバルだという審神者が最近ドロップしたらしい三日月宗近を近侍にしていた。
その神々しさといったら。

自慢げに話しかけるライバルを気にもとめず、三日月宗近をじっと見つめる主。
一目惚れでもしたんだろうな。
その時の主の表情は、恋する乙女といっても差し支えない程で。うっすら嫌な予感がした。
演練を終え、帰りがけに主がぽつりと言った。

「私も欲しい」

悪い予感が当たってしまったと思った。
それからずっと、事あるごとに三日月はまだかと言うようになった。
だが彼は天下五剣と持て囃される刀剣男士。
そうそう手に入れることなどできない。

けれど。

ライバルが持っているのに自分はまだ持っていない。
アイツが手に入れられたのなら私だって。
悔しい妬ましい。

そんな表情をするようになった。

何故あんなに固執するのか。理解出来なかった。
俺たちからしたら余りにくだらない。
刀は飾りじゃない。武器なんだ。


でも主は違った。

「レア」な刀剣男士を手に入れ、見せびらかすことでプライドを誇示する。
そのために三日月が欲しいのだ。

いつになっても三日月宗近が手に入らないことに腹を立て、短刀たちに酷く八つ当たりをするようになった。
殴ったり蹴ったり。

挙句の果てには彼らの本体を取り上げ、怒鳴り散らした。
喚き散らしたと言ってもいい。

たいして役に立たないなら刀解してやる。
それが嫌なら見つけて来い。
この約立たずめ、と。

主は怒鳴った後、必ず執務室に閉じこもった。


資材が足りない。
どうしてコイツなの。
資材が底をついた。
どうしてドロップできないの。

これらは全て、鶴丸が偶然聞いた主の愚痴。
燭台切の手入れを頼みに行った際、偶然聞こえてしまったらしい。
資材がないからと突っぱねられたそうだが。
どれもこれも主が無茶な出陣、遠征、鍛刀を繰り返すからで。
まあ、言ってしまえば当然の結果だった。
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