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【HQ】脳内妄想‐シンデレラ・単発‐【R18】

第3章 祭りの夜に(黒尾鉄朗/単発)


まだ、花火は打ち上げられているようで、夜空に浮かぶ光。
それに見惚れていると、胸にチクりと痛みが走って。

「いっ!」
「随分と余裕だな?」

いとも簡単に現実へと戻された。
痛みの元に目を向けると、肌には歯形らしき円の痕が残っている。
その犯人の唇は、弧を描いたまま、ゆっくりと動いた。

「いつまで空、見てられんだろうなァ?」

宣戦布告するような強い声。
身体の側面に添って下りた手に、下着ごとハーフパンツを足から抜き取られる。
咄嗟に閉じようとしたけど、内腿を押さえ付けられて出来なかった。

脚の中心部に向けられる視線を気にしないように目を再び空へ。
だけど、もう花火なんか見ていても気は逸れない。
意識が集中して、敏感になっている場所に指先が触れた。

「…ん、あっ!」

茂みの奥は潤い始めていて、その蜜を掬った指が蕾を撫でる。
反射的に腰が跳ねて、甘い声が溢れた。

「花火、見てて良いんだぜ?」

笑いが混ざった声が聞こえる。
行動は言葉とは逆で、行為に気が向くように蕾を軽く摘んだり、弾いたりと刺激を与え続けられていた。

「…あ、や…あぁっ…え?」

執拗に攻められて、絶頂に達する寸前で蕾から指が離れて、不満を表す声が出る。
下半身を伺うように見ると、充分に熱を持ち、潤みきった入り口に指が添えられた。

「良いよな?」

色濃く笑う口から出た確認に意味は無く、返事をする前に指が身体のナカへと押し込まれる。

蜜が絡んで広がっていく水の音。
頭の中から、花火なんて欠片も無くなって。

「んっ…ぁ…ぁあっ!」

探るように身体の内側を擦り付ける指の感触に翻弄されて、今度こそ絶頂を迎えた。
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