第1章 嫉妬はスパイス(縁下力/シンデレラ)
力の抜けきった体から、衣服が脱がされる。
全てを晒している状態になっても、隠す事は出来ずに呼吸を整えながら、服を脱ぎ落としている姿を眺めていた。
「力さん…。早く、ちょーだい。」
アルコールの所為なのか、興奮している所為なのか。
どちらにしても、熱に浮かされていて、羞恥心なんか飛んでいた。
「…足、自分で開いて。」
こんな事を言われても拒む気なんか起きなくて、素直に開いた。
その間に膝を付いた力さんの自身に目を向ける。
勃ち上がったソコには、いつの間にか避妊具が被せられていた。
秘部の入り口に、熱い先端が触れる。
焦らすように、ただ擦り付けられて、我慢の出来ない身体が求めるように腰を揺らした。
「ね、早く…シてよ。」
言葉でも、ねだって顔を見詰める。
目が合った瞬間、満足そうに笑ったのが見えた。
その表情は、本当に私を愛してくれているのが伝わってきて、見ているだけで幸せを感じる。
「あ、あぁっ!」
だけど、身体の奥まで一気に射し込まれた待望の熱に酔わされて、それをずっと見ている事は叶わなかった。
包むように抱き締められて、ゆるゆると開始される律動。
「…は、ぁっ…んぅっ!」
喘ぎの混ざった熱く乱れた呼吸を繰り返していた唇を奪われる。
口腔内を舌で掻き回されて、思考が段々とぼやけていった。